シマノ ハイパーウェーダー(ヒップ・フェルト)FF-056Tレビュー|夏の琵琶湖で使いやすい理由


ヒップウェーダーを選ぶとき、私が最も気にしているのは価格ではなく「穴が開きにくいか」と「フェルトソールが剥がれにくいか」の2点です。

これまでいろいろなウェーダーを使ってきましたが、購入履歴を振り返ると、ほぼ1年に1回のペースで買い替えていました。安価な製品は1年持てば良い方で、運が悪いと購入後1~2か月、使用回数にして数回ほどでフェルトが剥がれたこともあります。

そこで今回購入したのが、シマノの ハイパーウェーダー(ヒップ・フェルトソール)FF-056T です。

すでに私は、同じハイパーウェーダーシリーズのウェーダーを2024年11月19日から約1年8か月使っています。藪漕ぎや岩場でかなり無理をさせてきましたが、穴や水のにじみはなく、フェルトソールも剥がれる気配がありません。その実績があったため、今回はヒップタイプもシマノを選びました。

シマノの箱で到着

シマノ ハイパーウェーダー FF-056Tが入った外箱

商品は「SHIMANO」と書かれた箱に入って届きました。箱はおしゃれだけど、実際にはナイロン系のバックや袋に入れることになるので、中に頑丈なナイロンで入っているほうが良かったなぁとは思いましたが、まぁ自分で準備すればいいのでそこは言わないでおきます。

ウェーダーは縫製、接着、ブーツ部分など確認したい場所が多いため、届いた直後に外箱と本体の状態を撮影しておくと、万一の初期不良時にも購入時の状態を説明しやすくなります。

箱を開けて本体を確認

箱を開けた状態のシマノ ハイパーウェーダー ヒップタイプ

箱を開けると、左右のヒップウェーダーがきれいに収められています。手に取ったときに最初に感じたのは、生地の厚みと全体のしっかり感でした。

私は先にシマノのウェーダーを使っていたため、この生地が簡単には傷まないことは分かっていました。実際、1年8か月の間に琵琶湖周辺で藪を抜けたり、海の磯で岩に触れながら歩いたりしてきましたが、今のところ穴は開いていません。表面を少し擦った程度で水がにじむような不安もなく、まだあと1~2年は使えるのではないかと思える素晴らしい状態です。

こちらがヒップウェーダーの全体像

シマノ ハイパーウェーダー FF-056Tの全体写真

こちらが「ヒップウェーダー」と呼ばれるものの全体像です。一般的に琵琶湖で使われるウェーダーは、腰付近まで覆うウエストハイタイプか、胸付近まで覆うチェストハイタイプが中心です。深い場所へ入るには便利ですが、夏はどうしても暑くなります。

熱くなると言うかもう気を失うほどの危険さがあります。

それなら普通の長靴でよいのではないかと思うかもしれません。しかし夏の釣り場では、草や藪が腰近くまで伸びている場所も少なくありません。普通の長靴で藪漕ぎするとズボンにクモの巣が大量に付き、長靴の中へ虫が入ることがあります。マダニが多い時期でもあり、私自身も過去に噛まれたことがあるため、脚全体を覆えることは大きな安心につながります。

ヒップウェーダーなら太もも付近まで覆えるため、ズボンが汚れにくく、草、泥、クモの巣、虫をあまり気にせず進めます。通常のウェーダーより着用部分が少ないので、暑い時期の藪漕ぎには特に便利です。

夏の琵琶湖ではウェーダーより涼しい

夏の琵琶湖で、実際に水へ入る深さが膝付近までであれば、胸まで覆うウェーダーを着る必要性は高くありません。ヒップウェーダーなら左右を履くだけですぐ使え、上半身と腰回りが覆われないため、体感的な暑さは大きく軽減されます。

夏は浅い場所の水温が30度を余裕で超えることもあり、水へ入れば涼しいとは限りません。温かい水に入りながら胸までウェーダーで覆われると、むしろ暑さが増します。私の知り合いでも、暑い時期は通常のウェーダーを避け、ヒップタイプへ替える人が増えています。

普通の長靴と比べれば少し暑さはありますが、「長靴より少し暑い」と感じる程度です。空調ファン付きのベストやジャケットとも組み合わせやすく、夏の日中や蒸し暑い夜の釣りでは、この組み合わせが非常に使いやすいと感じます。胸まで覆うウェーダーでは、ファン付きウェアの風が腰回りまで通りにくいため、この点でもヒップタイプが有利です。

深く立ち込まない釣りにも向いている

琵琶湖では腰近くまで立ち込む人もいますが、相手は自然です。ライフジャケットを着用していても、急な深み、足元の変化、波、流れなど、予想できないことが起こります。

できるだけ膝付近までの浅い場所で使う前提なら、ヒップウェーダーは手軽で安全を意識しやすい道具です。軽く水へ入る、岸際を移動する、浅い場所を渡るといった使い方には十分な長さがあります。

磯や砂浜、秋のイカ釣りにも便利

ヒップウェーダーは琵琶湖だけでなく、海の磯場や砂浜でも重宝します。夏から秋の始めに地磯へイカ釣りに行く場合、普通の長靴では少し短く、水辺を越えるときや小さな波を受けたときにズボンが濡れやすくなります。

砂浜でも打ち寄せる波が長靴を越えることがありますが、太もも付近まであるヒップウェーダーなら余裕があります。胸までのウェーダーを着るほどではない場面で、ちょうどよい長さです。

暑い季節の藪漕ぎ、浅い立ち込み、地磯、砂浜、イカ釣りなど、「普通の長靴では短いが、胸までのウェーダーは暑すぎる」という場面で、ヒップウェーダーは非常に使い勝手のよい道具です。

シマノロゴと丈夫な生地の質感

シマノのロゴが入ったハイパーウェーダー FF-056T本体

本体にはシマノのロゴが入り、見た目は落ち着いた仕上がりです。製品には、擦れに強く耐久性の高いタスラン生地が採用されています。

琵琶湖では釣り場へ入る途中にイバラや硬い草が多い場所があります。薄いウェーダーでは枝先が引っ掛かるたびに穴が開いていないか心配になりますが、この生地は表面への引っ掛かりが少なく、厚みもしっかりしています。

もちろん、鋭利な枝や針を強く突き刺せば破損する可能性はあります。しかし、普通の藪漕ぎや岩場での擦れに対する安心感は、安価なヒップウェーダーより明らかに高く感じます。

内側はメッシュで脚に張り付きにくい

ハイパーウェーダー FF-056T内側のメッシュライナー

内側にはメッシュライナーが使われています。汗をかいたときに生地が直接脚へ張り付きにくく、脱ぐときにも足を抜きやすい構造です。

完全に蒸れないわけではありませんが、内側がビニール状の生地のままになっている製品より快適です。夏の短時間釣行や、車で場所を移動しながら何度も着脱する場面でも扱いやすいと思います。

現在使用中のシマノ製ウェーダーでも、このメッシュのおかげで脱ぎ履きが楽でした。丈夫さだけではなく、実際の釣行で感じる小さなストレスを減らしている点も評価できます。

最大の安心材料はステッチダウン製法

縫製加工されたシマノ ハイパーウェーダーのフェルトソール

この製品で最も注目したいのが、PVCブーツとソール周辺を縫製で補強する ステッチダウン製法 です。

一般的な安価なヒップウェーダーでは、フェルトが接着剤で貼られているだけのものが多くあります。使っているうちに接着剤が弱くなったり、歩行時にフェルトの先端へ繰り返し力が加わったりすると、前側から少しずつめくれてきます。いったん剥がれ始めると、水や砂が接着面へ入り、短期間で大きく剥がれることがあります。

シマノのハイパーウェーダーは、接着に加えて縫製でも補強されています。実際に約1年8か月使用している私のウェーダーでは、縫い目周辺に異常はなく、フェルトが浮いたり、剥がれ始めたりする様子もありません。

さらに、フェルト自体が硬めで強度があるためか、削れ方も少なく感じます。柔らかいフェルトの方が最初の食い付きは良く感じる場合がありますが、減りが早い製品では短期間で厚みが失われます。このソールは耐久性を重視した仕上がりで、長く使いたい人には大きな利点です。

約1年8か月使ったシマノ製ウェーダーの現在
  • 藪漕ぎや岩場で使用しても穴は確認できない
  • 内側への水のにじみもない
  • フェルトの削れが今のところ一切ない
  • ソールが浮いたり剥がれたりする気配がない
  • 現状では、さらに1~2年使えそうな印象

かかとの突起で脱ぎやすい

ハイパーウェーダーのかかとに設けられた脱ぎやすい突起

まぁ最近ではどのウェーダーにもありますが、かかとには出っ張りがあり、反対側の足を引っ掛けて脱ぎやすくなっています。釣行後のブーツは泥や水で汚れているため、手で強く引っ張らなくても脱げるのは便利です。

小さな装備ですが、疲れて帰るときほどありがたさを感じます。ブーツ部分には特殊PVC素材が使われ、剛性感を持たせながらも歩行時に曲がりやすいよう考えられています。

12mmのカットフェルトと前側の切り込み

歩きやすい切り込みが入った12mmカットフェルトソール

フェルトソールの前側には切り込みが入っています。歩くときにソールが曲がりやすくなり、フェルト先端の一か所へ力が集中しにくい形です。

12mmのカットフェルトが採用され、特に擦り減りやすいかかと部分は二重構造になっています。厚みのあるフェルトと切り込みを組み合わせることで、グリップと屈曲性、耐久性の両立を狙った作りです。

実際の感触は、一般的な柔らかいフェルトより少し硬めです。そのため、新品時には柔らかいフェルトほど地面へ食い込まないように感じる可能性があります。ただ、数回履けば大きく気になるほどではなく、削れにくさを考えれば納得できる範囲です。

保証書が付属する安心感

シマノ ハイパーウェーダーに付属する1年間の保証書

ウェーダー類で好印象だったのが、購入から1年間の保証書が付属していることです。

ウェーダーやヒップウェーダーには、使用開始直後から接合部より水が入る、接着が十分でなく短期間でソールが浮くといった初期不良が起こる可能性があります。安価な製品では保証内容が分かりにくく、数回使っただけで不具合が出ても買い直すしかない場合があります。

今回付属していた保証規定には、取扱説明書などに従った使用状態で製造上の不具合により故障した場合、無償修理を行う旨が記載されています。また、保証適用除外事項では「縫製やテープ部、接着不具合以外の不具合」が有償対象として書かれているため、縫製・テープ・接着の製造不具合は保証確認を依頼できる内容と読めます。

ただし、購入から1年以内であれば、すべてのソール剥がれや水漏れが自動的に無償になるわけではありません。摩耗、経年劣化、乱暴な使用、手入れ不足、使用後に生じた破れやピンホールなどは保証対象外となる場合があり、最終的には販売店やメーカーによる現物確認で判断されます。

それでも、購入後1~2か月、使用数回ほどの通常使用で接着部が剥がれた場合に、保証書を添えて相談できることは大きな安心材料です。保証書、購入日が分かるレシートや注文履歴、本体は捨てずに保管しておくことをおすすめします。

価格は高めでも、毎年買い替えるより納得できる

シマノのハイパーウェーダーは、安価なヒップウェーダーと比べると価格が高めです。最初の支払いだけを見ると、一般的な商品を2足買えるほどの差が出ることもあります。

しかし、これまでの私は約1年に1回のペースでヒップウェーダーを買い替えてきました。1年使えればまだ良い方で、短期間でソールが剥がれ、再購入したこともあります。

ウェーダーも同様でだいたいもって2年で長持ち、1年で普通、それ以下が外れと言う感じで毎年何らかしらを購入していました。

一方、シマノ製ウェーダーは約1年8か月使用しても、穴、水のにじみ、ソール剥がれの兆候がありません。このままあと1~2年使えれば、購入価格が高くても、買い替え回数や釣行中の不安を含めた総合的な負担は小さくなります。

気になった点はフェルトスパイク仕様がないこと

ヒップタイプで残念なのは、フェルトスパイク仕様が用意されていない点です。チェストハイのウェーダーにはカットピンフェルトモデルがありますが、ヒップタイプのFF-056Tはフェルトソールのみです。

海の硬い岩場や、場所によってはピン入りを好む人もいるため、ヒップタイプにも選択肢があればさらに良かったと思います。

また、フェルトは耐久性を重視しているためか少し硬めです。柔らかいフェルトの強い食い込みを好む人には、最初だけ違和感があるかもしれません。ただし、数回使用すれば気になりにくく、削れにくさという利点の方が大きいと感じます。

まとめ|夏の藪漕ぎや浅い立ち込みにもおすすめ

シマノ ハイパーウェーダー(ヒップ・フェルトソール)FF-056Tは、価格の安さよりも、耐久性、涼しさ、手軽さ、安心感を重視したい人に向いた製品です。

特に大きいのは、フェルトソールを接着だけに頼らず縫製でも補強している点です。私は同じシリーズのウェーダーを約1年8か月使い、藪漕ぎや岩場での釣行を繰り返してきました。それでも穴や水のにじみはなく、フェルトもあまり削れず、剥がれる気配はありません。

夏の琵琶湖で膝付近までしか入らない人、普通の長靴では草や波への対応が足りない人、磯や砂浜へ行く人には、ヒップウェーダーの長さがちょうどよいと思います。空調ファン付きのウェアとも組み合わせやすく、暑い日の釣りを少しでも楽にしたい人にもおすすめです。

フェルトスパイク仕様がないことと、ソールが少し硬めであることは気になりますが、それ以上に丈夫さと安心感のメリットが大きい製品です。毎年のようにウェーダーを買い替えている人には、十分検討する価値があります。

この記事を書いた人:バスやん

琵琶湖を中心に長年おかっぱりのバス釣りを続け、bassyan.comで実際に使用した釣具や釣行情報を発信しています。今回の耐久性に関する内容は、2024年11月19日からシマノ製ウェーダーを約1年8か月使用した実体験をもとにしています。

運営者情報・お問い合わせ

※使用環境、保管方法、歩く場所、使用頻度によって耐久期間は変わります。本記事は同一期間の耐久性や無償保証を約束するものではありません。

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